株主優待の話になると、必ず名前が挙がるのがイオン(証券コード8267)です。

私自身、イオン株を10年以上保有しています。

途中で売ろうと思ったことは一度もありません。それくらい、優待目当てとして優秀だと感じています。

今日は、イオンの株主優待について、私が特に推したい2つを中心に解説します。

【結論】イオンの優待が強い理由は、この2つに尽きます。

保有株数に応じたキャッシュバック(イオンで買物するだけで自動的に返ってくる)

イオンシネマが1,000円+ポップコーンかドリンクの引換

順番に、できるだけやさしく説明していきますね。

そもそも株主優待とは?

投資をやっていない方のために、ここだけ簡単に説明させてください。

株主優待というのは、会社が「株を持ってくれてありがとう」という意味で、株主に贈るプレゼントのことです。

自社の商品やお食事券、割引カードなど、内容は会社によってさまざまです。

日本独特の制度で、これを目当てに株を買う人も多くいます。

そしてイオンの優待は、その中でも特に人気が高い部類に入ります。

理由はシンプルで、食料品や日用品という「誰もが必ず使うもの」で得ができるからだと思います。

そもそも「オーナーズカード」とは何か

まず前提から。

イオンの株主優待の中心にあるのが、オーナーズカードという専用のカードです。

株主になると、このカードが自宅に送られてきます。

クレジットカードではありません。「あなたはイオンの株主ですよ」ということを証明するカードだと思ってください。

このカードをレジで見せたり、買物のときに使ったりすることで、これから説明する特典が受けられます。

家族カードも1枚発行されるので、我が家では夫婦それぞれが持ち歩いています

権利がもらえるタイミング

イオンの株主優待は、2月末と8月末の年2回が基準日です。

この日に株主名簿に載っていれば、優待の対象になります。

「その日に買えばいい」わけではない点に注意が必要ですが、これは後半で詳しく説明します。

【推し①】保有株数で決まるキャッシュバック

私がイオン株を持ち続けている最大の理由がこれです。

オーナーズカードを使ってイオン系列のお店で買物をすると、その合計金額の一定割合が、あとから現金で返ってくるという制度です。

ポイントではありません。現金での返金です。ここが強いところだと思っています。

保有株数ごとの返金率

返金率は、持っている株数によって変わります。

✅ 100株以上199株以下 … 1%

✅ 200株以上299株以下 … 2%

✅ 300株以上1,499株以下 … 3%

✅ 1,500株以上2,999株以下 … 4%

✅ 3,000株以上8,999株以下 … 5%

✅ 9,000株以上 … 7%

たくさん持っているほど、返ってくる割合が増えていく仕組みですね。

「半年ごとの買物合計」に対して返ってくる

この返金は、買物のたびにその場で割引されるわけではありません。

半年間の買物金額を合計して、あとからまとめて返金される形になります。

対象となる期間はこの2つです。

✅ 3月1日〜8月31日の買物分

✅ 9月1日〜翌年2月末日の買物分

そして、返金の対象になる買物金額には半年で100万円までという上限があります。

半年で100万円ということは、月に約16万円。

普通の家庭であれば、この上限に当たることはほとんどないと思います。

実際どのくらい返ってくるのか

数字だけだとイメージしにくいので、具体例を出しますね。

たとえば300株を持っていて、返金率が3%だとします。

我が家のように食料品や日用品をイオンでまとめ買いしていると、月に5万円くらいは使います。

  • 月5万円 × 6か月 = 半年で30万円
  • 30万円 × 3% = 9,000円の返金

これが年2回あるので、年間で約18,000円が現金で返ってくる計算になります。

もちろん、これは「イオンをよく使う場合」の話です。

逆に言えば、普段からイオンで買物をする人ほど、この優待の価値は跳ね上がります

返金の対象にならないものもある

ここは知らないと「あれ、思ったより返ってこなかった」となるポイントです。

買ったものすべてが返金の対象になるわけではありません。

たとえば、たばこや商品券・ギフトカードといった金券類、公共料金の支払いなどは、対象外になるものがあります

また、イオン系列であっても、店舗によっては対象外というケースもあります。

とはいえ、日常的に買う食料品や日用品は基本的に対象です。

普通に買物をしているぶんには、あまり気にしなくて大丈夫だと思います。

気になる場合は、公式サイトで対象店舗と対象外商品を一度確認しておくと安心です。

さらに「お客さま感謝デー」と重ねられる

見落としやすいポイントですが、これは大きいです。

イオンには毎月20日・30日の「お客さま感謝デー」で5%割引になる日があります。

この5%割引と、オーナーズカードの返金は重ねて使えます

つまり、感謝デーに5%引きで買って、さらにその支払額に対して返金も受けられる、ということですね。

こういう「重ねがけ」ができるのは、地味ですがかなり効いてきます。

2025年9月の株式分割で、始めやすくなった

ここは新しく株を買う人にとって重要な話です。

イオンは2025年9月1日に、1株を3株にする株式分割を行いました。

株式分割というのは、1株を分けて株数を増やすことです。持っている価値は変わりませんが、1株あたりの値段が下がるので買いやすくなります

この分割にあわせて、返金率の区分も見直されました。

  • 分割前:100株で3%
  • 分割後:300株で3%

つまり、もともと持っている人にとっては実質的に変更なしです。100株が自動的に300株になったので、同じ3%が続きます。

一方で、新しく買う人には大きな変化がありました。

分割前は3%を得るのに必要だった金額の、およそ3分の1で優待が受けられるようになったからです。

分割後は100株から優待の対象になるので、以前よりぐっと手が届きやすくなりました。

なお、この新しい区分が適用されるのは、2026年2月末を基準日とする優待からです。

【推し②】イオンシネマが1,000円で観られる

もうひとつの推しがこれです。個人的には、こちらの方が「使っていて嬉しい」優待かもしれません。

オーナーズカードを映画館の窓口や券売機で見せると、イオンシネマの映画が割引価格で観られます

料金と、使える人数

✅ 大人・大学生 … 1,000円

✅ 高校生以下 … 800円

そして見逃せないのが人数です。

オーナーズカード1枚につき、4名までこの料金が適用されます。

しかも、株主本人と生計を同じくする家族以外の同伴者も対象になります。

条件は「株主本人と同じ作品・同じ時刻の鑑賞であること」。

つまり、友人を誘って一緒に観に行っても、その友人の分も1,000円になるということですね。

家族カードとあわせれば、さらに人数を増やすこともできます。

値上げがあっても、優待価格は据え置き

これがかなり大きい話です。

イオンシネマは2026年6月19日から、一般料金が2,000円に値上げされました。

映画代も年々上がっていますよね。

ところが、株主優待の1,000円という価格は据え置きのままです。

一般料金が上がったぶん、優待で得られる差額はむしろ大きくなりました

1回観るごとに1,000円お得、という計算になります。

家族4人で観れば、それだけで4,000円の差です。

2025年10月、ポップコーン特典が復活しました

そして今回いちばんお伝えしたいのが、この話です。

以前は映画の割引に加えて、ポップコーンかドリンクの引換特典が付いていました。

ところが、この特典は2024年2月末の上映分をもって廃止されてしまいます。

正直、これはショックでした。映画を観るときの楽しみが一つ減ってしまったので。

ところが、2025年10月1日の鑑賞分から、この特典が復活したんです。

復活後の内容はこちらです。

鑑賞1回につき、オーナーズカード1枚につき1点

ポップコーンSサイズまたはドリンクSサイズから選べる

✅ 対象は株主本人と同居している家族(18歳以上)

一度なくなったものが戻ってくるというのは、なかなかないことです。

映画を観て、ポップコーンも付いてくる。それで1,000円なら、正直かなり満足度が高いです。

使い方の手順

実際の使い方は、次の流れになります。

  1. 映画館の自動券売機でオーナーズカードを読み取る
  2. 「イオンオーナーズ」チケットを発券する
  3. 飲食売店でそのチケットを提示する(またはQRコードを読み込む)
  4. ポップコーンSかドリンクSを選ぶ

券売機での操作が必要になるので、少し余裕をもって行くのがおすすめです。

注意点:ネット予約では使えません

ここは必ず知っておいてください。

オンライン予約の「e席リザーブ」では、この優待は利用できません

利用できるのは、劇場の窓口または自動券売機のみです。

人気作品の公開直後など、席を確保したい場合は少し不便に感じるかもしれません。

「ネットで予約したら優待が使えなかった」というのは、実際によく聞く失敗です。気をつけてください。

その他の優待:長期保有とイオンラウンジ

推しの2つ以外にも、知っておくと得な特典があります。

3年以上持っているともらえるギフトカード

2月末時点で1,500株以上を、3年以上継続して保有している株主には、イオンギフトカードが贈られます。

金額は保有株数によって変わります。

✅ 1,500株以上 … 1,000円

✅ 3,000株以上 … 2,000円

✅ 6,000株以上 … 4,000円

✅ 9,000株以上 … 6,000円

✅ 15,000株以上 … 10,000円

贈呈は毎年5月下旬ごろです。

なお「3年以上」の判定は、2月末・8月末の基準日に、同じ株主番号で7回以上連続して株主名簿に載っていることとされています。

途中で全部売ってしまうとリセットされるので、長期保有を狙うなら持ち続けることが条件になります。

イオンラウンジ

500株以上を保有する個人の株主には、イオンラウンジの利用カードが発行されます。

イオンラウンジは、大型店舗にある株主向けの休憩スペースです。

買物の合間にひと休みできるので、小さい子ども連れで買物に行くときには助かります。

10年以上持ってみて、正直に感じていること

ここからは私の実感です。

冒頭に書いたとおり、私はイオン株を10年以上保有しています。

その間、優待の内容が変わったことも、今回のポップコーンのように一度なくなった特典もありました

それでも売らずに持ち続けている理由は、生活の中で自然に使い切れる優待だからだと思っています。

株主優待には「もらっても使い道に困る」タイプのものもあります。

その点イオンは、食料品も日用品も普段から買うものばかりです。わざわざ使う努力をしなくても、勝手に得をしている感覚に近いです。

映画も同じで、「優待があるからイオンシネマにしよう」と自然に選ぶようになりました。

数年前は普通に1,900円払って映画を観ていたので、そこから考えると大きな変化です。

注意しておきたいこと

良い面ばかり書いてきましたが、当然デメリットもあります。ここも正直に。

①イオンを使わないと意味が薄い

当たり前ですが、近所にイオン系列の店がない人にとっては価値が下がります

返金は「買物した金額」に対して発生するので、使わなければ0円です。

映画も、行動範囲にイオンシネマがあるかどうかで変わってきます。

②株価は下がることもある

株主優待は「株を持っていること」が前提です。

そして株価は当然、下がることもあります

優待で年間2万円得をしても、株価が5万円下がれば全体ではマイナスです。

「優待がお得だから」だけで判断せず、投資として妥当かどうかも合わせて考える必要があります。

③制度は変わることがある

今回のポップコーン特典のように、内容は変更されることがあります

廃止されることもあれば、復活することもある。

「今の優待内容がずっと続く前提」で買うのは危ないと思っています。

よくある疑問

Q. いつまでに買えばいいですか?

基準日は2月末と8月末ですが、その日に買っても間に合いません

株を買ってから株主名簿に載るまでに数営業日かかるためです。

この「ここまでに買えば権利がもらえる」という日を権利付最終日と呼びます。

2026年の権利付最終日は次のとおりです。

✅ 2026年2月権利分 … 2026年2月25日(水)

✅ 2026年8月権利分 … 2026年8月27日(木)

この日までに買っておく必要があります。毎年日付が変わるので、その都度確認してください。

Q. 返金はどうやって受け取るのですか?

半年ごとに集計され、指定した方法で返金されます。

自分で申請しなくても自動的に集計されるので、基本はカードを使って買物するだけでOKです。

支払いのたびにレシートで金額を確認する必要もありません。ここは本当に手間いらずです。

Q. 家族も使えますか?

家族カードが1枚発行されるので、生計を同じくする家族が使えます

映画の優待については、同伴者4名まで対象になります。

Q. オーナーズカードはいつ届きますか?

基準日を過ぎてすぐ届くわけではありません。

2月末が基準日なら5月ごろ、8月末が基準日なら11月ごろに発送されるのが一般的です。

株を買ってから実際にカードが手元に来るまでは、数か月かかると思っておいてください。

「買ったのに届かない」と焦らなくて大丈夫です。

Q. NISA口座で買っても優待はもらえますか?

はい、もらえます。

NISA口座で保有していても、株主優待の扱いは通常の口座と変わりません

NISAは配当や売却益にかかる税金が非課税になる制度なので、優待と組み合わせれば効率は良くなります。

ただし、NISAには年間の投資枠があります。他に買いたいものがある場合は、枠の使い方を考えてから判断してくださいね。

まとめ

長くなったので、要点を整理します。

キャッシュバックについて

  • 保有株数に応じて1%〜7%が現金で返ってくる
  • 対象は半年ごとの買物合計。上限は半年で100万円
  • 毎月20日・30日の感謝デーの5%割引と重ねられる
  • 2025年9月の株式分割で、必要な投資額が約3分の1に

イオンシネマについて

  • 大人1,000円・高校生以下800円。カード1枚で4名まで
  • 2026年6月に一般料金が2,000円に値上げされたが、優待価格は据え置き
  • 2024年に廃止されたポップコーンorドリンクの引換が2025年10月1日に復活
  • ネット予約(e席リザーブ)では使えない。窓口か券売機で

イオンの株主優待は、普段からイオンを使う人にとっては非常に相性が良い優待だと思います。

私が10年以上持ち続けているのも、結局そこに尽きます。

ただし、株である以上、値下がりのリスクは必ずあります。

優待の内容だけで飛びつかず、投資として納得できるかどうかを確かめてから判断してくださいね。

我が家はこれからも、イオンで買物をして、イオンシネマで映画を観る生活を続けていきます💪


※本記事は2026年8月時点で確認した情報をもとにしています。株主優待の内容・返金率・料金・実施条件は変更されることがあります。購入前や利用前に、必ずイオンおよびイオンシネマの公式サイトで最新の情報をご確認ください。本記事は特定の銘柄の購入を推奨するものではなく、投資の判断はご自身の責任でお願いします。

参考・確認先(いずれも2026年8月16日閲覧)